平原研究室の日々

2016年度のメンバーと、こんなことがありました。

2016年度 (平成28年度)

驚きが続いた2016年度が終了。研究室は再生に向け静かに眠っています。(3月31日)

京都市立芸大で開催された聴覚研究会に単騎遠征。日本の音楽専攻学生の多くは絶対音感を持っているが相対音感が無く、米国、中国、欧州の音楽専攻学生の多くは絶対音感を持つものは少ないが相対音感を持っているという宮崎先生の発表にびっくり。(3月27日)

本学の学位記授与式が挙行され、本研究室の卒論生3人が学士号を、院生1名が修士号を手にしました。おめでとう!(3月18日)

3月15〜17日に明治大学生田校舎で開催された日本音響学会春期研究発表会に単騎遠征。この時期の首都圏はいつも寒い。往路はエスカレータをいくつか乗り継いで丘の上まで登り、帰路は急な坂を降る。 80年前(昭和12年)に設置された「登戸研究所」の建物が資料館として公開されていた。(3月17日)

冷たい雨が降る中、知能デザイン工学科の卒業論文審査会が開催されました。 今回も騒音計を持参し、部屋の中央に陣取って発表者全員の声の音圧レベルを測りました。審査会場の暗騒音レベル (LAeq : 44 dB) との S/N は、小声の人は 6 dB、 大声の人でも 16 dB しかありませんでした。 本研究室の卒論生三人の S/N は11, 9, 12 dB。もっと元気よく発表してほしかったなぁ。(2月17日)

すこし寒さがゆるんだ2月15日、本学大学院 知能デザイン工学専攻の修士論文審査会が開催されました。騒音計で発表者の声の S/N を測りつつ、また首を傾げつつ一日を過ごしました。 (2月15日)

2月8日が〆切の修論と2月10日が〆切の卒論が提出されていました。毎年、1月末の研究室〆切で提出された論文の原稿には赤ペンを入れるのですが、今年買った赤ペンにはインクがたくさん残っています。 というのも、1月末にそれなりの形で提出された原稿は二つだけだったからです。最終の提出〆切に提出されていた赤ペン添削が未了の「論文」とその要旨には、奇怪な論理と面妖な記述を散見しました。

容赦なく流れる時間とどのようにつきあうか、自らの力量を分別するとともに、それに相応う作業の進め方を身につける必要があるでしょう。(2月13日)

再び強い寒気団が南下する2月10・11日に愛媛大での聴覚研究会に単騎遠征。寒風が吹き小雪がちらついていたものの、昔の街並みが残り、家々の間を縫って路面電車が走る松山はなかなか素敵な街でした。 司馬遼太郎は「お椀を伏せたような小高い丘」と書いているが、主観的な仰角からは、松山城は聳え立った山の上にありました。「坂の上の雲」を視覚的に納得。(2月12日)

ビシッとスーツを着たB君がひょっこり来訪。私の専門ゼミを受講していたころはデイ・トレーダーをやっていました。現在は、堅気の某社で元気に仕事をしていて、いろいろな話を聞かせてくれました。(1月27日)

ダミーヘッドでバイノーラル録音するとノイズが入る、というので実験室に行く。確かに数種類のノイズが聴こえ、スペクトルを観ると低域のハムノイズ成分と高域に3つほどノイズ成分があった。

まず、いつもの呪文を唱えてハムノイズを退散させる。ヘッドホンを渡して音がどう変化したかを学生に問うと「ピーッという音が減りました」と答える。 「ん?!ピーッという高音のノイズが減ったの?ブーンという低音のノイズが無くなったんじゃない?」 次に、学生が作った 4P のマイクコネクタとフォーンプラグへの変換ケーブルに使用していた4本の電線を2本のシールド線に変える。「どう?」「聴こえなくなりました!」高域のノイズも無事退散。

アナログ信号を扱うケーブルには敬意を払うように、と繰り返し伝えているが、なかなかわかってもらえないのであります。(1月25日)

週末から本格的な雪が降り続いている。研究室の卒論・修論の提出締め切りまで残すところ一週間だが、今朝も研究室は空だった。(1月24日)

オシロスコープに描かれているのは某センサーの出力信号波形。USB-Audio Interface 装置を用いてこの信号を取りこみ所望のデータを得るためには、いくつか工夫が必要です。 垣田先生が心配そうに見守る中、プランA としてUSB-AIFの開腹手術を行いました。(1月20日)

締め切りまであと10日余となった一月第三週の金曜日、卒論生の一人は防音室内でモーターが出す雑音に呻吟中、一人は実験室内でモーションセンサと格闘中、一人は研究室で論文執筆中。さて、この三人の運命や如何?(1月20日)

研究室は闇が支配していました。余裕綽々なのでしょう。ラジオから流れてきたのは、きっと君は来ない、ひとりきりのクリスマス・イブ・・・(12月24日)

生暖かな南風が吹き荒れる嵐の中、平原研と森重研の合同忘年会を挙行。幹事を務めた倉地君が用意した3キロの牛肉と1キロの鶏肉を平らげました。 途中で赤鬼ペア—も出現しましたが、今年は「悪態祭」も執り行わず、平穏のうちに平原は退散。その後どうなったかは、不明です。(12月22日)

某センサと某アクチュエータの周波数特性を測りたいと、JAISTの鳥谷君が森川先生と来訪。昔々に作った装置を引っ張り出してあれやこれや試しました。 何とかなりそうだということで、本計測は後日実施と相成りました。「情報」を操る人々は往々にして、物理量を測ることを軽んじがちです。計測をバカにしてはいけませぬ。(12月20日)

おなじみの obese なサンタではなく、スレンダーな垣田サンタが、一足早くプレゼントを持ってやってきました。 先生からは秘話を聞かせていただき、私からはハイ・インピーダンスとロー・インピーダンスについてお話ししました。 たくさん食料品が袋の中に入っていたので学生諸君は大喜び!ありがとうございました!(12月19日)

12月17,18日は九州大学大橋キャンパスで開催された聴覚研究会へ単騎遠征。大都会福岡は快晴。前日は雪が積もった富山とは大違いでした。 入り口の脇に、旧名である「九州芸術工科大学」を刻んだ碑をみつけました。(12月18日)

来年四月に研究室配属予定の知能デザイン工学科3年生を対象とした研究室公開が開催されました。 今年は研究室員が少ないのですが、デモンストレーションをいくつか体験してもらいました。(12月8日)

研究室に配属されてから早や8カ月。平原研と森重研の卒業論文中間発表会が開催されました。 卒論を年内に書き上げると思われたウサギさんは一休み。その間にカメさんたちが追い上げるのか? 気温が下がるとエンジンがかかり始めるのは、例年どおりです。(12月5日)

11月28日から12月3日まで、ホノルルで開催された日米音響学会ジョイントミーティングに単騎遠征。接近遠離音の聴こえについて発表し、どうにか最後に笑いを取れました。 Hilton Hawaian Village の中にある冷房が効きすぎた会議場は"アラスカ"のようでしたが、驟雨が時々あるものの陽が降り注ぐ外はまさに"ハワイ"でした。(12月4日)

卒論生が、パステル工房の旋盤を使って、なにやらつくり始めました。(11月10日)

晴れ渡った日曜日の午後、明日のFD研修会での発表準備をしていたら、この3月に卒業した今井君がひょっこりと来訪。昨日から開催されている大学祭に、柏崎から車を駆って来たとのことです。 いつものように元気いっぱいで、社会人生活の様子を楽しそうに語ってくれました。(10月30日)

実験機器一式を抱えて垣田先生が来室。入力信号を確認したところ、咽喉マイク信号にハムノイズが重畳していたので、久しぶりにノイズ退散の呪文を唱えました。(10月28日)

知能デザイン工学特別講義の講師として、フォスター電機に勤務する研究室OBの松本君を招聘しました。教壇に立って講義をするというのはヘンな感じですねといいつつも、とても上手な講義をしてくださりました。午後一の講義であったにもかかわらず、睡眠学習モードに入る受講生は一人もいませんでした。

夜は「一心」にて懇親会を開催。同期の岡田君と塚田君は仕事を終えて、森重先生はいつものように走って、そして森川先生は金沢から駆けつけてくださりました。ワイワイと語らっているうちに夜が更けていきました。(10月27日)

Stockholm から帰国された I 先生が嬉しそうに見せてくださりました!
(10月7日)

台風18号が近づきつつも嵐の前の静けさを保つ本日、研究室恒例の研究進捗状況発表会を開催。6月末の構想発表会以降の研究状況を語ってもらいましたが、ぼちぼち進めている者、壁を仰ぎ見ている者、年内に卒論が完成しそうな勢いの者、それぞれでした。

時は流れて早や神無月、泣くも笑うもあと百余日。これからが勝負です。(10月5日)

9月17日は富山市内で日本音響学会北陸支部の10周年記念式典および講演会が開催されました。学会の副会長を務めていた12年前、赤木先生から北陸支部設立の相談を受けて学会の企画委員会に附議したときは、よもや北陸支部にお世話になるとは思ってもいませんでした。(9月17日)

9月14日から16日は、富山大学で開催された日本音響学会秋季研究発表会に参加。富大の廣林先生の八面六臂の活躍で、富山での研究発表会は成功裏に終了しました。

満を持して音響教育のセッションで発表した『ガラスビン打音のピッチ』は、皆様に楽しんでいただきました。このほか、M2 の東海君が『帰ってきた移動型テレヘッド』を、平原はもう一つ『反射のある室内での直線移動音の音像』の発表を行いました。(9月16日)

研究室では卒論生たちが新しいガジェットに興じていました。(9月5日)

蝉しぐれの中、研究室の学生諸君が勢ぞろい。近日公開予定の「Mobile TeleHead Returns 」の撮影に取り組んでいました。(8月24日)

8月8日〜10日は台風が通り過ぎた後の蒸し暑い東北に遠征。久しぶりに訪れた多賀城駅のそばには立派な市立図書館が建っていました。また、東北学院大の中には冷えたスピーカが・・・(8月11日)

卒研生のK君が arduino を使ったステッピングモータの制御に挑戦しています。思いどおりに動かせるようになったのですが、これまでに2個のモータドライバー IC をボウッと燃やしてしまいました。 一つは平原が燃やしました。不用意に当てたテスターのリード棒が滑って IC のピンをショートさせたからです。もう一つはK君が作動中にDC電源を差し替えたところ火を噴いたとのことです。(8月3日)

今年もエー・アイの吉田社長が大学院MOT科目の講義に来られました。夜は「一心」にて懇親会を開催。この春から富山に戻ってこられた長木さんと 情報システム工学科の岩本先生と岩本研の元気な院生二人を交えて、楽しいひと時をすごしました。(7月25日)

卒研生のY君が PureData をいじくっています。最初はいろいろと悩んでいたようですが、手持ちの頭部伝達関数データベースを使った聴覚ディスプレイをほどなく完成させました。(7月22日)

毎年のように「スピーカの動作原理を説明せよ」と卒研生にゼミで質します。しかし、たいていはヘンな答えが返えってきます。このような基本的なことを知らぬまま大きくなったのはどうしてでしょうか。 今年は、いくつかの古いスピーカを渡し、それを分解させて、スピーカの振動板がどうやって動くのかをよぉく観察してもらいました。(7月13日)

蒸し暑い曇天の中、知能デザイン工学科1年生向けの研究室見学が開催されました。 今年度は、スピーカアレイを用いた不思議な音の聴こえと、移動型テレヘッドの操縦を楽しんでもらいました。少し気取ったテレヘッドは如何?(7月5日)

研究室恒例の卒論構想発表会を6月29日に開催しました。卒論導入課題にすこし手間取った4年生諸君は、それぞれの研究構想を思い思いに発表しました。 夕方には打ち上げを「こけこっこう」で開催。幸いM先生の姿は見えず、平穏のうちに終わりました。学生諸君は2次会へ出かけたようです。(6月29日)

研究室のサーバーを交換しました。旧サーバーは5年間何も不具合もなく働いてくれましたが、転ばぬ先の杖です。毎年データが増えていくので、今回のハードディスクは大容量のものにしました。 三つの卒論導入課題を終えて少し成長した4年生は、卒論構想発表会の準備にとりかかっています。(6月23日)

水曜日のゼミの時間を除いて、研究室の大机の上はエントロピーが増大する。今日の夕方は、ゴルゴ13がずらりと全巻並んでいた。(5月31日)

今年の日本音響学会の評議員会と総会は土曜日に開催されたので上京。三代前の会長のときからお願いしていたことがようやく実現。土曜開催をシツコク主張していた本人が現れるかどうか注目されていたらしい。

配布資料を読んでいるとこんな記述があった。「・・・学会誌のページ数が若干増えたことと英文誌校閲料が減少しことさらに事業収入が増えたことによる、・・・」なんとなく意味は分かるが、なにか引っかかる。 そうか、「減少しことさらに」は「減少したことさらに」で、「た」の字が抜けているんだ!意味は通るので監事のハンコが押してあったが、挙手をして質した。読点を打っていればすぐに気がついていただろう。

帰路に秋葉原に立ち寄ると、電子部品屋の老舗、鈴商があったところはシャッターが閉じ秋葉原神社の看板が掲げられていた。また、ラジオデパートの中にはインド人が店主とおぼしき店がふたつできていた。何の店だろう?部品ではなさそうだ。 昔からのパーツ屋さんは少しずつ姿を消しつつある。(5月28日)

卒論生諸君はようやくスピーカのインピーダンス特性を測ることができるようになりました。予想以上の時間がかかりましたが、学問に王道はありません。教科書を読み直して交流信号に関する諸々の原理を思い出し、自分たちで測定プログラムを書き、測定結果を吟味する、それなりの時間はかかります。

遅まきながら、PC の OS を Windows 10 にアップグレードしました。問題なく通常業務ができることを確認。ただ、Edge でこのホームページを閲覧すると、文章部分の表示がヘンになっていました。css に text-justify: distribute-all-lines; と書いていたためでした。早速、修正しましたが、まだ文頭のインデントがおかしいなぁ・・・(5月20日)

午後からの研究室ゼミで、音響機器の基礎知識と題して実験機器を接続するケーブルやコネクタの「いろは」を伝授しているとき、「底力」ポスターが音もなく剥がれ落ちました。ねばりがなくなり底力が落ちた!これは研究室の存亡にかかわるので、強力粘着テープを探し出して再掲しました。

夕方、4年生がやってきて、CR回路を組んでインピーダンスを測定していたら、また抵抗から煙が出たという。先週は発振器の出力電圧を上げすぎて、抵抗を一つ燃やしました。どうやったの?と問うと、UA101の出力をパワーアンプに接続し、パワーアンプのスピーカ端子にCR回路を接続したという。 UA101の出力電圧とパワーアンプの出力電圧は何ボルトだったの?と問うと、わからないという。さっきのゼミで話さなかったけ?アンプの入出力電圧は必ず確認することって・・・。

UA101に限らず、USB-AIFのDAC出力端子にはフルスゥイングすると 1〜2 Vrms の電圧が出るのです。研究室に行くと、燃えた1/4W 10Ωのカーボン抵抗がありました。オームの法則が少し身近になったかな?(4月20日)

今年も4年生が研究室の卒論導入課題に取り組み始めた。一つ目は「スピーカの周波数特性と入力インピーダンス特性を測れ」。学生実験と違うのは、上げ膳据え膳の準備をしていないこと。夕方、研究室を覗いてみると、何をどうしていいやら分からずに困っている様子。周波数は分かるが、周波数特性が分からないという。

そこで、信号発生器を持っていき、これにアンプをつないでスピーカから音をだしてごらん、と助け船を出す。しかし、困惑をさらに深めてしまった。「アンプ」とはどういうものかが分からないらしい。

実験室に連れて行って「アンプ」を探させたが、おろおろするばかりで探せない。「アンプを知らずに僕らは育った アンプを知らない子供たちさ」というメロディがふと脳裏に浮かんだ。仰天していられない。 「あれもアンプ、これもアンプ、それもアンプ」と教えて、大型アンプと小型アンプを研究室に運んだ。

機器を接続するのにも大苦戦。こういうことをやったことがないという。う〜んとうなりりつつも、どことどこの端子を接続するのかを教える。しばらくすると、発振器の出力端子であるバナナジャックにも アンプの入力端子であるピンジャックにも、ミニプラグを挿していた。あちゃー!! なんとか挿せるんだな、これが!!(4月14日)

リコーITソリューションズに勤務する卒業生の村井さんが来訪。学生諸君にTheta Sの開発秘話などを語っていただきました。(4月12日)

ひょっこりと卒業生の古田さんが来訪。いろいろ話を聞かせてもらいました。(4月11日)

花吹雪の中、森重研と合同の新人歓迎会を「一心」にて開催しました。(4月8日)

桜が満開。知能デザイン工学科4年生の研究室配属が行われ、本研究室には3名の精鋭がやってきました。 研究室の模様替えをして使いやすくしました。(4月5日)