平原研究室の日々

2012年度のメンバーと、こんなことがありました。

2012年度 (平成24年度)

卒業生はそれぞれ新天地に向けて旅立ち、一昨日は今井君、今夕は森川君が研究室を後にしました。 とても活気にあふれた2012年度が終わりつつあります。(3月29日)

本学の学位記授与式が開催され、本研究室の卒論生3人が学士号を、修論生2人が修士号を、森川君が博士号を手にしました。

吉崎君は、知能デザイン工学専攻の総代として、前澤学長より学位記を受け取りました。卒論生の塚田君は、環境リテラシーの修得に努めたエコ・ステューデントに選ばれました。 また、修論生の今井君には日本音響学会北陸支部より優秀学生賞、吉崎君には電子情報通信学会北陸支部より優秀論文発表賞が贈呈されました。みなさん、おめでとう!

大掃除の後、小雨がぱらつくなかを「一心」へ向かい、追い出しコンパを開催。辛かったことや楽しかったことを語り合いました(3月25日)


森川君とともに2006年度の専門ゼミを受講した村松君が静岡より来訪。卒論は前澤研究室でしたが、懐かしい学生の一人です。森重先生もお呼びして夜遅くまで「一石二鳥」で一献酌み交わしました。

最近の新人は、何かを調べさせてもグーグル検索でヒットしないと「情報がありません」と臆面も無く言ってくる、飲み会にも参加しない云々、とこぼしていました。精密機器メーカに就職して5年、たくましく成長していました(3月23日)

3月13-15日は日本音響学会春季研究発表会に遠征。会場の東京工科大学は、とても立派なキャンパスでした。今回は、10 ms 以下の遅延で頭部運動に追従するテレヘッド6号機と、1分以内で hrTF が計測できる相反法による高速計測システムについて発表しました。 いずれも皆様に興味を持っていただけたようです。(3月17日)

日本音響学会の音響入門シリーズの「音と人間」がようやく完成しました。産総研の蘆原氏、山梨大の小澤先生、東京都市大の宮坂先生との共著です。

音がどのようにして生まれ、伝わり、耳や脳で処理され、聴こえが生じるのか。また、日常的に使われているさまざまな音響機器の仕組みはどうなっているのか。これらのことを、体系的にまとめました。デモンストレーション音や映像も附録CD-ROMに入っています。(3月8日)

昨年9月の平成24年度電気関係学会北陸支部連合大会における吉崎大輔君の発表「頭部運動に伴う頸部体性感覚および平衡感覚情報が水平面音像定位に及ぼす影響」に対して、電子情報通信学会北陸支部から優秀論文発表賞が贈呈されることになりました。おめでとう!(3月8日)

冷たい風が吹き荒れる3月2日、山梨大学で開催された聴覚研究会に参加してきました。大串先生がピッチ知覚モデルを発表なさるからです。 大串先生は、平原が学生だった頃の聴覚研究会委員長。当時の聴覚研究のメッカであったNHK技研におられ、その後、京都市立芸大に移られました。名誉教授になられて久しいのですが、 新しい研究成果を発表される姿に感動しました。自分も、かくありたいと思いました。(3月2日)

恒例の冬の東北遠征を挙行しました。学生諸君は宮城蔵王でのRIEC-JAIST合同ゼミに参加した後、26日に東北大通研にて頭部伝達関数の計測。27日にはテレヘッドのインターネット通信実験を試みるも、 今回は一部の通信が確立できないまま時間切れ。富山に一人残り辛抱強く対応をしてくれた塚田君に感謝!

平原は28日に暖かな東京に移動し、学術総合センターで開催された東北大学電気通信研究所 共同プロジェクト研究発表会にてポスター発表を行いました。(2月28日)

日本音響学会北陸支部の第2回北陸合同音響セミナー in 金沢にてポスター発表してきました。3件の招待講演は何れも興味深く、特に、テクニカフクイの市橋氏による蝋管や古いレコードの実物を持ちこんでの講演は、プレゼンテーションの参考になりました。(2月23日)

冷雨が降るなか、知能デザイン工学科の卒業論文審査会が開催されました。本研究室の塚田、松本、岡田君は、一年間の成果をりっぱに発表しました。

夜は、小杉駅前の「うちなーやー」で知的インタフェース工学講座の合同打ち上げ。あるテーブルでは腕相撲大会が始まり、怪力今井が挑戦者たちをばったばったと退けていました。(2月18日)

本学大学院 知能デザイン工学専攻の修士論文審査会が開催されました。本研究室の今井君と吉崎君は、緊張しつつも、堂々とした発表を行いました。

雨が降り出した夜、「一心」にて打ち上げ。研究室OBの島倉さんと清水君、そして松永君が遠くから駆けつけてくれました。(2月15日)

2月8日が修士論文の、今日が卒業論文の提出期限でした。Vサインを出していた院生はゆうゆうと、4年生はへろへろになりながらも、それぞれの論文を書き上げ、提出しました。(2月12日)

修士論文の提出期限を明日にひかえ、不気味なVサインを出す二人の院生。まだ終わっていないのに。卒業論文の提出期限は連休明け。4年生たちの表情は引きつっています。ファイト!冷たい水の中を、ふるえながらのぼってゆけ。 平原は、某書の何度目かの校正を終えました。(2月7日)

寒さがぶり返した2月5日、森川大輔君の博士論文公聴会が開催されました。森川君は、学内外から参集した30名余に対して、 博士論文「音像定位における静的および動的音響特徴に関する研究」の内容を堂々と発表するとともに、出席者からの質問に的確に答えていました。

夜は、公聴会に駆けつけてくださった、日本音響学会学生・若手フォーラムを率いる岡本博士と木谷博士らと、富山市内に繰り出しました。(2月5日)

先週の頭から、約7年間使用してきた研究室のプリンターが「ブヒンコウカン」の警告メッセージを出していました。フューザーユニットを交換せよ、とのことです。 これまで何枚プリントしてきたことでしょうか。本日、消費電力が低い、新しいプリンタに交換しました。(2月4日)

2月とは思えない暖かな土曜日。金沢で開催された聴覚研究会の聴講に行ってきました。東京から卒論発表前の4年生が二人参加しており、驚きました。研究室の4年生にも彼らの姿を見せたかったなぁ。(2月2日)

本研究室を3年前に卒業、現在はデンソーテクノで活躍している野田君が来訪。専門ゼミの最終発表を聴講していきました。(1月31日)

昨日の深夜、研究室のドアの鍵のラッチボルトが動かなくなり、何人かが室内から出られなくなりました。 近隣研究室の学生たちも集まってくるなか、内側からドアの上の欄間をはずして、脱出に成功! 今朝も、学生がデータの解析結果を持って、欄間から出てきました。(1月23日)

雨降る火曜日の夕方。研究室では、学生諸君がドリルをまわしたり、プログラムのバグを叩き出したり、実験データとにらめっこしたり、英語と格闘したりしていました。平原は某書の附録の仕上げに追われています。(1月22日)


卒論・修論の締切日まで30日をきりました。日曜日の夕方、研究室にはラストスパートをかける学生諸君の姿がありました。ファイト! (1月13日)

この冬は雪が多そうです。研究室では、早くも4年生たちが卒研に取り組んでいました。(1月5日)

本日の知能デザイン工学特別講義には、㈱村田製作所の吉川浩一氏をお招きし、ムラタセイサク君の開発過程について講義をしていただきました。 困難な目標を掲げ、失敗の繰り返しを乗り越えて、期日までに完成させる。学生諸君は多くを学んだようです。(12月21日)

来年四月の研究室配属予定の知能デザイン工学科3年生を対象とした研究室公開を開催。 今年度の「私が創りました」シリーズを展示するとともに、移動型テレヘッド初号機も初公開しました。(12月20日)

少し早いのですが、鴨鍋と海鮮鍋を囲んで、研究室の忘年会を開催しました。いつものように、夜が更けるまで続きました。(12月14日)

一気に真冬になりました。(12月10日)

冷たい雨が降る中、平原研究室と森重研究室の卒業論文中間発表会を行いました。本研究室からは4人の卒研生がこれまでの研究経過と今後の予定を発表しました。 なぜその研究をやるのか、世の中で自分の研究はどのような立ち位置にあるのか、これらを明確にすることが大切なことが分かったでしょう。

夜は、研究室で反省会。この夏に製作した真空管アンプ 5台(よしさき工房 6V6 シングル、今井精機 6L6シングル、岡田ミュージック 6V6 シングル、松本エンターテイメント PCL86 プッシュプル、平原無線 2A3 シングル)と野村製作所謹製の真空管アンプ2台(5687シングル、プッシュプル)を並べて、聴き比べ大会も同時開催しました。(11月30日)


9月に開催された平成24年度電気関係学会北陸支部連合大会で、今井悠貴君が発表した「相反法による頭部伝達関数計測」に対して、日本音響学会北陸支部から優秀論文発表賞が贈呈されました。おめでとう!(11月21日)

今週はずっと灰色の雲が低く垂れこめていました。今日は、久しぶりに晴れわたり、白くなった山々が姿を現しました。(11月16日)

ウイングウイング高岡で開催された「とやま産学官金交流会」にて、音響テレプレゼンスについてのポスタ展示をしてきました。 夕方、研究室へ戻るころには一段と冷えこんでいて、霰がぱらついていました。(11月14日)

夕方6時前から2時間弱、小杉変電所の設備故障による停電が本学の周辺一帯で発生しました。土曜日にもかかわらず、研究室で博士論文予備審査に向けた準備をしていた森川君は「2時間分の作業が失われました」とぼやいていました。 紙とペンで博士論文を書いていた30年前とは違い、コンピュータに頼りきった現代では、データのバックアップは必須です。(11月10日)

今年も、ATRで知的財産を担当される荒木晃司氏をお招きして「特許の裏表」を講じていただきました。 夜は「一心」にて会社人のノウハウをいろいろとうかがいました。(11月7日)

夜の8時過ぎに研究室へ行ってみると、なにやら皆で楽しそうに半田づけをしていました。(11月6日)

10月27,28日に、牛岳のふもとにある山田交流促進センターで開催された電気音響/応用音響研究会に参加しました。現地世話役として運営をお手伝いするとともに、院生が2件の発表を行いました。 北は仙台から南は小倉まで、全国から30余名が参加した研究会は、夜遅くまで盛り上がっていました。(10月29日)

10月の研空室恒例行事である、卒論の進捗状況報告会を開催しました。卒論生が構想発表会以降に取り組んだことと今後の計画を発表しました。役者やのォーという部分もありましたが、今年度の卒論生はしっかりしていて、比較的順調に卒業研究をすすめていました。夜は「一番茶屋」にて反省会。ずいぶん涼しくなりましたが、冷えたビールで喉を潤しました。(10月04日)


今週から後期が始まりました。知能デザイン工学特別講義の初回は、藤崎和香博士(産総研)による絶対音感についての講義。手づくりの内有毛細胞モデルを用いた蝸牛機能の説明や反復リプル雑音のデモは秀逸でした。(10月04日)

本学で開催された県内高校長懇談会に出席された校長先生方に、本研究室を見学していただきました。新型テレヘッドを用いたデモの準備をしてくれた吉崎君と塚田君に感謝!(9月26日)

9月19日から21日は、信州大学で開催された音響学会秋季研究発表会に遠征してきました。今回は「動け、さらば定位されん」という主題の3件、頭部伝達関数に関する1件、見かけの音速に関する1件の発表をしてきました。

院生諸君は、発表に対して厳しい質問を投げかけられ、答えに窮するする場面もありました。そういう質問を受けるということは、一人前に扱ってもらえたということかもしれません。自分の研究の弱点を知るとともに、自分のやっていることを他人に伝えることの難しさを再認識しました。

初日は台風の余波によるフェーン現象でかなり暑かったのですが、最終日は信州らしい涼しさになりました。長かった暑い夏も終わりに近づいているようです。(9月21日)

秋の学会シーズンがやってきました。第一弾は、本学で開催された電気関係学会北陸支部大会。院生の今井君が相反法による頭部伝達関数の高速計測、 吉崎君が音像定位における各種頭部運動情報の効用、そして平原がテレヘッドに関する最新の研究成果を発表しました。(9月1日)

まだまだ暑い8月31日、バイノーラル録音隊が大学の北東にある「ふれあいの丘」に出動しました。環境工学科の渡辺先生が大気環境観測用にチャーターしたヘリコプターが飛来することを聞きこんだからです。昼前に現場へ到着し、しばらくすると、パタパタという音が聴こえてきました。豆粒大だった機体がぐんぐんと近づき、音圧レベルも上昇。なかなか迫力のある飛来音が収録できました。(8月31日)


今年の夏休みの課題は真空管アンプの製作。数日かけて工具とハンダゴテを握り、院生二人が6L6と6V6のシングルアンプを完成させました。 思ったよりも大きな音が出て、感激していました。県民カレッジの「真空管アンプ製作教室」も受講し、いろいろと教えていただいています。

いまどきは、工学部の学生といえども、少年時代にこういった電気工作の経験者は稀です。配線のノウハウ、電子部品のこと、回路図の読み方が少しは分かったことでしょう。後は、周波数特性、クロストーク特性、残留雑音レベル、歪み特性といった諸特性を測り、製作レポートを作成すること。卒論生が作っているアンプが完成した後で、試聴会を開催する予定です。(8月22日)

猛暑が続く8月3, 4日に、能登の志賀町で金沢大三好・齋藤研との合同合宿を挙行しました。北陸先端大からも宮内先生をはじめとして3名が参加してくださいました。まず、体育館でフットサルとバスケで汗を流しました。BBQの後片づけをかけたフットサルは県立大と北陸先端大の合同チームが7-2で快勝。某ドクターは思ったように足がついていかず、納得がいかない様子でした。

ひと風呂浴びた後に、両研究室の4年生による卒論導入課題の発表。夜風が爽やかになったころ、3 kgの肉の塊をジュージューと焼きはじめました。学生諸君は、夜遅くまでBBQを囲んで熱く語りあっていました。(8月4日)


今年も大学院の講義にお越しいただいた吉田社長を囲んで「一心」にて歓迎会を開催しました。(7月27日)

本学の知能デザイン工学科にこの春入学した1年生を対象とした研究室見学ツアーが行われました。1年生諸君は、先輩たちが話す学生生活や研究内容に聴き入っていました。(7月10日)

20名余が牛岳温泉の「ささみね」に集い、研究室のOB会を挙行しました。平原が「研究室の61/4年」と題してこれまでの研究室の歩みと未解決事件を紹介。森重先生は、実験室の様子の変遷と今年度から独立した森重研究室の今後の抱負を語られました。 さらに、4年生が自己紹介を兼ねて卒論の構想を発表。その後、長野から駆けつけてくださった大谷先生のご発声で乾杯をし、懇親会に突入。今回は、現シェフの趣向で、生ハム原木が登場。それを目にした引退シェフは、いつのまにか一心不乱にハムを削いでいました。 OBが持参してくださったお酒を飲みながら、夜が更けるまで年次を超えた交流が続きました。(6月30日)

このところひんやりした毎日でしたが、今日は暑くなりました。夕方から研究室で卒業研究構想発表会を開催しました。 いろいろと自分で考えた来年2月までの研究計画を4年生に熱く語ってもらいました。これから長丁場の卒業研究に本格的に取り組みます。(6月27日)

本学のパステル工房の助けを借りて、ダイヤモンドやすりでごりごりとガラスチューブを削り、五極管6AS6と双三極管5687を分解しました。 真空でなくなったチューブの内壁に附着したゲッターは白くなります。6AS6のプレート(黒い箱)とゲッターを飛ばすゲッター・リング(四角形の金属枠)とマイカの支持板(穴の空いた白い円盤)を取り外すと、細いワイヤが巻かれた3層のグリッドが姿を見せました。下側には、カソードの中に入れられたヒータも顔をのぞかせています。右クリックで写真を拡大表示できます。(6月20日)

本学の第1回目のオープンキャンパスが開催され、蒸し暑く小雨のぱらつく中、大勢の高校生が訪れました。今年も、平原が「音を通じて世界を理解する 聴覚の仕組み」と題する模擬講義を行うとともに、研究室見学でいくつかの立体的な音の聴こえを実体験していただきました。(6月16日)

先週と今週の研究室ゼミで、真空管増幅回路の基礎について話しました。1970年代までは真空管がまだ使われていましたし、平原の学生時代には「電子管工学」という講義もありました。 しかし、現代はトランジスタの時代。学生諸君と真空管との接点はほとんどありません。そこで、真空管の構造・特徴・基本的な使い方を足早に説明し、真空管をひとつ割って、実際の電極構造も見てもらいました。(6月6日)

卒論生は導入課題をなんとか終えて、徐々に卒業研究に取り組みつつあります。院生はいろいろと教えてくれる、頼もしい兄貴分でもあります。

今年の大学紹介パンフレット「工学心」には、本研究室メンバーとOBが何人か顔を出していました。(6月1日)

今日のゼミでは、皆が使っている小型スピーカを持ち寄って、聴き比べをしました。卒論導入課題の一つとして4年生に自分でプログラムを書いて測ってもらった、各スピーカの周波数特性を実感してもらうためです。 院生は、B & K の測定器を使ってちゃっちゃっと防音室で測った周波数特性のグラフを持って来ました。これには少し感激!

周りに配慮せず、研究室でガンガンと音を鳴らしてしまいました。スピーカによって、同じソースでも、聴こえる音がぜんぜん違うことを実感してもらえたかな?(5月16日)

連休のハザマの5月1日に研究室OBの松永氏が来訪。清水、島倉、村井氏も参集してミニOB会を「一石二鳥」にて開催しました。それぞれガンバって仕事に励んでいるようでした(5月2日)

4月20日に、森重研と合同で、卒論生の歓迎会を「一心」にて開催しました。今年度は、研究室配属にエントリーシート方式を導入したため志望動機が明確な卒論生が多く、これからの活躍が楽しみです。地元のOGも駆けつけてくださいました。(4月23日)

昨日襲来した爆弾低気圧の余波が残る中、4年生の研究室配属が行われ、本研究室には、知能デザイン工学科の精鋭4名が配属されました。研究室も模様替。これまで同居していた森重研究室は今年度より独立。(4月4日)