平原研究室の日々

2011年度のメンバーと、こんなことがありました。

2011年度 (平成23年度)

とても暖かだった昨日とはうってかわり、今日は嵐が吹き荒れ、気温は急降下。朝方に停電があり、サーバー等の復旧のため出勤。

想定外のことが多発した2011年度も今日で終わり。7年目を迎える研究室は新しい卒論生たちの配属を待っています。(3月31日)

京大伊勢研の李さんが来訪。院生が実験室などを案内したあとで、トークをしていただきました。平原は、30日締め切りの報告書があることに夕方になって気づき、残念ながら歓迎会を欠席。(3月29日)

本学の学位記授与式が開催され、本研究室の卒論生5人と修論生1人も学位記を手にして巣立ちました。 修論生の豊田君には日本音響学会北陸支部より優秀学生賞が贈呈されました。おめでとう!(3月23日)

小雨がぱらつく中、本研究室を卒業する6名の送別会を「一心」にて開催。皆から表向きとダークサイドの挨拶をしてもらいました。(3月22日)

3月13〜15日は神奈川大学で開催された日本音響学会春季研究発表会へ遠征。今回の発表は、ダミーヘッドをハンドルで回転制御しても音像の定位精度は向上する、 側方の音源から耳までの伝播時間は低周波ほど短くなる(みかけの音速が速くなる)、超小型動電型スピーカを用いれば頭部伝達関数を相反法できちんと測れる、 低域の両耳間時間差を操作したときの音像の聴こえ方、という内容。それぞれ、皆様に興味を持っていただけたようです。

また、初日のビギナーズセミナでは、森川君他2名が大勢の学生会員参加者に向けて「私がドクターに進んだ理由」と題する講演を行いました。音響学会学生フォーラムの新メンバー獲得に貢献したとのことです。(3月16日)


どういうわけかノーチェックで提出されてしまった今年の卒論概要。赤ペンを入れ、最終版を再提出させました。(3月5日)

3月1〜4日は院生の森川君・今井君とともに仙台へ遠征。東北大学電気通信研究所の共同研究プロジェクト発表会でのポスター発表と、無響室での頭部伝達関数の測定、 そして、富山県立大のテレヘッドを東北大通研からインターネット経由で遠隔操作した音響テレプレゼンス実験を行ってきました。

大地震から約1年。仙台の中心街は一見したところ普段どおりの様子でした。しかし、通研の実験室の壁に走る多数のひびには青テープが貼られていましたし、 新聞紙面やニュース映像では、未だに普段どおりに戻っていない地域の現状がいくつも紹介されていました。 金曜日の昼前から雪が降り始め、夜にはかなり積もりましたが、土曜日の朝には青空が広がっていました。(3月5日)


2月25,26日に粟津温泉の「法師」で開催されたA3-Workshop、 および、北陸先端科学技術大学院大学(赤木・鵜木研究室)と東北大学電気通信研究所(鈴木・岩谷研究室)の交流セミナーに参加してきました。 初日は、日中韓からのA3-Workshop参加者に対して、平原が研究室全体の活動を紹介し、二日目は、大学院生がそれぞれの最新成果を発表しました。今回の本研究室のキーフレーズは"Move, then you shall localize" ("Move, then it shall be localized")でした。

今年の交流セミナには、北陸先端大と東北大通研に加えて金沢大の三好・齋藤研、信州大の大谷研そして富山県立大の平原研が集い、学生達は夜更けまで熱く交流をしていました。(2月27日)

寒さが少し緩む中、知能デザイン工学科の卒業論文審査会が開催され、本研究室の卒論生5名も発表を終えました。

今年は前から三列目の中央に陣取り、サウンドレベルメータでプレゼンテーション時の発声音の大きさを測りました。聴衆の方を向いて、自信を持って発表した学生ほど、大きな声を出していました。 私が進行役を務めたセッション26名のそれぞれ冒頭1分間の等価騒音レベル(LAeq)は 48〜60 dBで、平均値は56 dBでした。(2月20日)


今日は晴れ渡りました。週末に降った大雪を踏みしめて研究室に出かけました。準備万端、余裕綽々なのか、からっぽでした(2月19日)

新たな寒波が来襲してわんわんと雪が降る中で、本学大学院 知能デザイン工学専攻の修士論文審査会が開催されました。 本研究室 M2 の豊田君は落ち着いた発表を行いました。(2月17日)

本日は午後から体育館にて卒論生の某実験を敢行。温度計の表示値は2.6度までぐんぐん下がり、足の裏から徐々に凍りつきそうでした。 窓の外には青空がのぞき、久しぶりに眩しい陽光が降り注いでいました。(2月3日)

今週は厳しく冷え込み、雪がわんわんと降り積んでいます。研究室内は卒論生の活動が微増し、すこし暖まってきました。先輩と肩を並べてプログラムを書いたり、一心不乱にディスプレイに向かったり、計測器と睨めっこしたりしています。残された時間はあと257時間です。しかし、赤ペンのインクはちっとも減りません。(2月2日)

年末から年始にかけては大雪が降りましたが、その後は比較的穏やかな日々が続いていました。今週は、再び寒波がやって来るそうです。

先週末は春の学会予稿の提出期限で、正月が明けてから月月火水木金金のタフな日々が続いていました。平原と院生はようやく一息つきました。

次に控えているのは、3週間後の卒論・修論の提出締め切り。M2の豊田君はエンジン全開でまとめに取り掛かっていますが、4年生はなぜか余裕たっぷりの様子。今年の赤ペンはインクが減っていないのに。(1月23日)

来年四月の研究室配属を控えた知能デザイン工学科3年生を対象とした研究室公開を開催。いくつか新しい「私が創りました」シリーズを展示しました。

今年もいろんなことがありました。夜は、鍋を囲んで研究室の忘年会。越さんも駆けつけてくれました。(12月22日)


今年もあと十日余。冷えこみが厳しくなる中、知的インタフェース工学講座の中村・高野研、高木研、中井研の卒論中間発表会が開催されました。すでに発表を終えた本研究室メンバーは、質問に勤しみました。夜は「魚民」にて合同忘年会を開催し、講座メンバーが一堂に会しました。(12月20日)


昨年3月に本研究室を卒業し、デンソーテクノ㈱で楽しく働いている野田君が来訪しました。近況と仕事ぶりを話していただきました。曰く、在学中に基本情報処理技術者試験を受けておくべき、仕事をしながらの勉強はたいへん、と。また、ボーナスの話に学生諸君は口をアングリ。(12月16日)

本格的な雪が舞う中、知能デザイン工学専攻・知的インタフェース工学講座の修士論文中間発表会が開催されました。本研究室からは、M1の今井君と吉崎君がこれまでの進捗状況と今後の研究計画を発表しました。(12月16日)

先週加わった新しいメンバーたち。某プロジェクト担当です。(12月13日)

本研究室の卒業論文中間発表会が開催されました。5名の卒研生がこれまでの研究経過と今後の予定を発表しました。 専門が違う人々にもわかるように、自分の研究テーマの立ち位置と自分がやったことを説明し、興味を持っていただく。これはなかなかむつかしいことです。 本審査までに残された時間は約2ヶ月です。(12月06日)


「立体音を再生する技術と立体音を聴く仕組み —私たちの「耳」は何を聴いているのだろうか—」と題する地域連携公開セミナーを開催しました。 雨のなか約60名の参加者があり、講演後は実験室でさまざまな立体音を実際に聴いていただきました。

引き続き、夕方は、金沢大学の三好・齋藤研、北陸先端大の赤木・鵜木研との交流会を開催。 それぞれの研究室での研究内容を紹介し合い、交流を深めました。北陸には音を扱う大学の研究室がいくつかあり切磋琢磨しています。(11月19日)


国際電気通信基礎技術研究所で知的財産を担当される荒木晃司氏をお招きして企業経営概論で「特許の裏表」を講じていただきました。通常の特許研修会とはいささか趣の異なる話に、学生諸君は引き込まれていました。夜は「一心」にて更なる裏話をうかがいました。(11月02日)

晴れわたった穏やかな一日。山々の頂も白くなってきました。(11月01日)

澄み切った青空に色づいた銀杏が映えた朝のキャンパス。秋の学会シリーズの締めくくりは、信州大学工学部での応用音響研究会。院生の今井君が超小型スピーカユニットに関する発表を行いました。「西屋敷」という趣のある蕎麦屋で蕎麦を食し帰途につきました。(10月29日)

知能デザイン工学特別講義に産総研の藤崎和香博士をお招きして、視・聴・触覚知覚の同時性の研究について講義をしていただきました。主題であった知覚の同時性もさることながら、絶対音感に興味もった学生諸君が多かったようです。(10月28日)

雨が降り始めた夕方、先日の進捗状況報告会の反省会を「かぐや」で開催。OB・OGも4名参加してくださいました。この春大学院を終了した黒川氏は、小浜から駆けつけてくれました。早くも海外出張を経験するなど、たくましくなっていました。 清水、島倉、村井の各氏は、それぞれ苦労しつつも、順調に仕事に取り組んでいる様子でした。(10月14日)

これご存知ですか?と神谷先生が「トラ技ジュニア」を持ってこられました。「トランジスタ技術」略して「トラ技」は、電子回路技術の実用月刊誌。私が学生のころは毎月目を通していました。しかし、研究室の学生諸君はトラ技など読みもしなし存在すら知らない。理由は単純、必要がないから。トラ技ジュニアはそういった現代学生向けの「トラ技」です。

本研究室や私が担当する3年生の専門ゼミでは、電子部品や電子回路技術を少しずつ伝承していますが、とても全ては伝え切れません。こういった雑誌から教科書に書かれていないことを自ら学んでほしいなぁ。(10月12日)

卒論の進捗状況報告会を開催しました。7月の構想発表会から3ヶ月。この間に卒業研究をどのように進めこれから何をするのかを、四年生に発表してもらいました。順調に進めている者も、そうでない諸君も、これからの奮起を期待します。次のチェックポイントは12月の中間発表会です。(10月11日)


後期の講義が始まりました。今日は、㈱サイバー創研の長木清昭氏をお招きし、知能デザイン工学特別講義でアカデミックスキルとソーシャルスキルを講じていただきました。社会に出でから必要な事のためか講義に聴き入る学生が多かったのですが、舟を漕いだり突っ伏してしまう者もいました。 最前列で!夜は前田先生と研究室の院生と「一心」へ。長木氏曰く「今日の持ち帰りは、眠りを誘う講義をしてしまったことです」と。(10月07日)

秋の学会第三弾は、山田交流促進センターでの聴覚研究会。今回は合宿形式の研究会で、秋田から福岡まで各地から三十余名の参加者がありました。牧先生も愛知から駆けつけてくださいました。アフタヌーンセッションとそれに引き続き開催されたイブニングセッションは大盛況でした。 さらに、ミッドナイトセッションは明け方まで続きました。準備したりお持ちいただいたりした相当量の酒はほとんど消え、生ハム原木も細くなりました。(10月02日)


今週は涼しい日々が続きました。明日・明後日は、牛岳のふもとにある山田交流促進センターで、日本音響学会の聴覚研究会を開催します。本研究室がホストで、その準備に追われています。院生諸君は発表に用いるポスターを印刷し終え、出陣を待つばかりです。(9月29日)

秋の学会第二弾は島根大学で開催された日本音響学会秋季研究発表会。台風15号による暴風雨の中での学会でした。一日目の院生三名の発表は「頭部運動」というセッションを構成しました。二日目は平原がテレヘッドが「テレ」になった話。ようやく雨が上がった三日目は、院生の今井君が大ホールでのセッションで立派な発表を行いました。

バスを待っている間にずぶぬれになる状態だったので、学会懇親会以外のナイトセッションはパス。学生らは雨にもまけず風にもまけず、松江の街に繰り出していたようです。(9月26日)


秋の学会シーズンの幕開けです。第一弾は、台風の余波が残る大阪で開催された Inter-Noise 2011。立体音再生のスペシャルセッションで平原が招待講演を、院生の森川君と豊田君はポスター発表を行いました。私たちの主題は、"Move, and you shall localize" でした。

夜は、この春に大阪の会社に就職した研究室OBの澤田さんにも声をかけて、懐かしの京橋「ぽんぽこりん」で反省会を行いました。(9月6日)

8月6日に地域の子どもたちを対象にしたダ・ヴィンチ祭が本学で開催されました。今年は、鉄人がコスチューム姿で出展しました。(8月6日)

大学院の講義にお越しいただいた㈱エーアイの吉田社長の歓迎会を「一石二鳥」で開催しました。見せていただいた音声合成技術を応用したスマートフォン用アプリは秀逸でした。また、統計で英語を制した岩崎さんも飛び入り参加されました。(8月5日)

三月に卒業した松永君が来訪し、「一心」でOB・OG会を開催しました。島倉さん、越さん、清水君も仕事を終えて駆けつけてくれました。皆それぞれに元気で仕事をしており、社会人話に花を咲かせました。 新社会人は口をそろえて「最初はわからないことだらけ。わからないことを訊くことからはじまる。自分で全部解決しようとしてはダメ」と。鉄人曰く「教えたいなという気にさせる訊き方も大切よん。」 研究室でも同じメッセージを卒論生に毎年繰り返し伝えています。(7月25日)

一昨日挙行した構想発表会の反省会を「かぐや」で開催しました。蒸し暑い日が続いているので、冷えたビールは最高でした。(7月6日)

本研究室の「私が造りました」シリーズの一つである「テレヘッド用アタッチメント(よしさき工房)」のカタログです。よしさき工房のCEO 吉崎大輔氏は「技術の全てを注ぎ込んだ力作やちゃ。安心して使えるうぇ。」と話しています。(7月6日)

暴風雨が吹き荒れ雷鳴が轟くという不安定な空模様のなか、本研究室の修士論文研究および卒業研究の構想発表会を開催しました。研究室に配属され3ヶ月経った4年生と余裕綽々の院生の諸君がそれぞれの研究構想を語り、 質問に答えてもらいました。今年は発表会場でも雷が鳴り響き、不穏のうちに発表会を終えました。(7月4日)

富山県立大平原研と東北大学電気通信研究所鈴木・岩谷研との間で、インターネットを通じてテレヘッドを動かす実験に成功しました。 射水にいる受聴者の頭部運動で仙台のテレヘッドを動かし、仙台のテレヘッドが受聴した動的バイノーラル信号を射水で再生することにより、仙台の音場を射水でリアルに再現することができました。今年の2月5日にバイノーラル信号を射水と仙台の間で送受信する実験は終えていましたが、3月11日の東北大地震のためにその後の実験は順延されていました。

遠方に置いたダミーヘッドを動かして遠方の3次元音場を受聴者の耳元に再現するという「テレヘッド(TeleHead)」を構想してから10年になります。これまで受聴者とダミーヘッドは10 m 程度離れていただけですが、ようやく本格的な「Tele(遠い)」が実現しました。

今日の実験は本研究室の平原と院生の森川君・今井君、東北大通研の岩谷先生と院生のアリフ君・伊藤君によって行われました。詳細については9月に開催される日本音響学会秋季研究発表会で発表する予定です。(7月2日)

本学の第一回オープンキャンパスが開催されました。平原が模擬講義を行うとともに、院生の森川君、豊田君、今井君、吉崎君と一緒に実験室を公開し、高校生諸君にさまざまな立体音の聴こえを体験してもらいました。(6月18日)

7・8時限の講義を終えて実験室に行くと、院生らが頭部伝達関数を計測するときに悪さをする原因を探っていました。あーでもないこーでもないと一緒になって実験を行い、どうにかその悪さを取り除く目処を立てることができました。なお、この頭部伝達関数の計測時に起きる現象を、その成因を予測した院生に敬意を表して、imaI 現象と命名しました。夕方からは「一石二鳥」で中井研究室との合同飲み会があり、冷えたビールで喉を潤しました。(6月10日)

院生の指導により、恒例のハンダづけ大会が挙行されました。ソフトウエア全盛の時代ですが、ハンダづけは本研究室の必修科目です。(5月31日)

青空が広がる中、緑が映える金沢大学の角間キャンパスへ遠征し、三好先生と齋藤先生が率いるオーディオ情報処理研究室との交流会を実施しました。今回は、三好・齋藤研究室の見学と私どもの研究紹介を行い、第7ギョーザでの食事会で〆ました。(5月24日)

配属された卒研生(4年生)には1ヶ月半ほど卒研導入課題に取り組んでもらっています。

  1. 自分が吹ける口笛の周波数範囲を求めよ
  2. スピーカの周波数特性とインピーダンス特性をコンピュータで測れ
  3. 自分の最小可聴閾を測れ
  4. モーションセンサを使い手の動きをリアルタイム表示せよ

皆苦労していますが、分からないことを先輩や教員に訊けるようになるというのが隠れた趣旨です。実はこれはなかなか大変なことなのですが。(5月16日)

新人歓迎会を「一心」で開催。なぜか「一心」に行く日は雨か雪が降ることが多いようです。一次会では飲み足らず、二次会へと流れて行きました。(4月8日)

知能デザイン工学科の新入生らによる研究室探訪。院生の今井君と吉崎君が緊張気味の一年生に本研究室の実験室を案内し、取り組んでいる研究を紹介しました。(4月7日)

知能デザイン工学科の精鋭6名が、2011年度の卒論生として本研究室に配属されました。平原と院生4名と4月1日付で講師に昇任した「鉄人」森重先生とともに、これからの一年を過ごしていきます。(4月5日)