平原研究室の日々

2013年度のメンバーと、こんなことがありました。

2013年度 (平成25年度)

2013年度も今日で終わり。今朝は書き物を終えてから、グラウンドでの某実験。ぽかぽか陽気で、屋外での実験は爽快でした。(3月31日)

24時近くまで某書き物と格闘。夜が更けてから研究室に灯がともり笑い声が聞こえてくる。ネットワークも不調なのに何をしているのだろうと覗いてみると、半田ごてを握って真空管アンプを改造していました。(3月29日)

雨がぱらつく中、「一心」にて研究室の追い出しコンパを挙行。一番しんどかったこと、楽しかったこと、卒業旅行のことなどを語り合いました。 実は、デストロイヤーはロマンティストでもあった、卓球の鬼はマリンスポーツもこなせた、など新事実の発見もありました。(3月26日)

ぽかぽか陽気に誘われて金沢城下へひとっぱしり。大谷さんと森川さん、懐かし時代のメンバーと無響室にてひと仕事。用事があると現役の学生諸君は姿無し。あな腑甲斐なし、腑甲斐なし。(3月25日)

本学の学位記授与式が開催され、本研究室の卒論生4人が学士号を手にしました。(3月24日)

3月10〜12日は東京に単騎遠征し、日本大学理工学部で開催された日本音響学会春季研究発表会に参加。 「人と機械における能動聴取」というスペシャルセッションで、「動けよ、さらば定位されん」と題する招待講演をしてきました。これまで本研究室で行ってきた一連の研究のまとめです。

一日目と二日目はとても冷えこんでいました。空気が澄んでいるのか、夕暮れの空は深い青色でした。(3月13日)

2月23、24日は院生の岡田君と粟津温泉の「法師」で開催された A3-Workshop に遠征。青空が広がるぽかぽか陽気で、ヤン先生は「ここは、すばらしい!北京の空は塵に覆われ薄暗い」と大絶賛。(2月26日)

知能デザイン工学科の卒論発表会が開催され、本研究室の卒論生4名は堂々とした発表を行いました。質問を呼びこむ穴を開けて発表する高等戦術を使ったつわものもいました。週末、首都圏や甲府で大雪が降りましたが、当地では黒々とした地面が見えています。(2月17日)


 

今年は、プリンタもストライキを起こさなかったので、締切時刻の間際に駆けこむことなく、全員が余裕を持って卒業論文を提出しました。(2月10日)

卒論の提出締切を明後日にひかえた土曜日。卒論生たちは日本語と格闘中。今年の草稿ではヘンな読点「、」の使い方が目立つ。例えば「〜の実験条件は○、△である」と書いてある。これは「〜の実験条件は○と△である」と書いてほしい。大音量で楽音を鳴らし、赤ぺん添削で酷使した眼の筋肉をほぐす。窓の外では、しんしんと雪降り積む。(2月8日)

寒気が南下し、朝から雪降り積む。昨日から某実験の受聴者を何回かつとめ、データを出す。研究室ゼミで、先日報道されたSTAP細胞の研究を引き合いに出して、自らが行った実験結果を事実のまま記述すればよく、想定外の結果に自信をなくしたり「正解」を求めて一見不都合な事実を取り繕ったりしてはいけない、と諭す。卒論の締切まであと5日。もっと刺激を!(2月5日)

暖かな一日。日が暮れた研究室での、火だるまになりはじめたハズの卒研生諸君。「ねぇ、ご飯に行こう」という誘いに、どう応じたのやら。(1月23日)

冷えこんだ週末はまとまった雪になり一面の銀世界。しかし、今日は雨。

先々週、卒論生が実験に使っているヘッドフォンの方チャンネルにしか信号を入力していないのに、もう一方からも弱い音が聴こえてくる現象に遭遇。 ふと思い当たり、翌日、そのヘッドホンのフォーンプラグの一つを開けてみると、電線の末端処理がデタラメ。撚り線がバラけており、その一本が接触しているようなしていないような、という状態。全てのフォーンプラグを総点検。さらに切羽つまりつつある卒論の行方や如何。(1月21日)

ゼミで「上げ膳据え膳」と言ったが通じなかった。そういえば「砂上の楼閣」も通じなかったっけ。(1月15日)

とても冷えこんだ仕事始めの日、切羽つまりつつある卒研生は全員が出勤。専門ゼミを受講する3年生の一人が、USB-AIF のケース塗装がうまく行かなかったと相談に来ました。作品の仕上げにのめりこんでいる様子です。(1月6日)

久々に晴れわたった暖かな一日。白い立山連峰が望めました。(12月25日)

冷たい雨が降りしきる中、鴨鍋と鳥鍋を囲みながら研究室の忘年会を開催。今年は、古川君が製作した真空管アンプで、野村先生からご提供いただいたスピーカなど6種類のスピーカを鳴らして聴き比べました。隣の研究室のオーディオ好きの森君も現れました。また、一昨日発生した移動型テレヘッドの不具合をチェックしに駆けつけてくれた塚田君も参加。元気に仕事をしている様子でした。(12月20日)

来年四月の研究室配属予定の知能デザイン工学科3年生を対象とした研究室公開を開催。今年はRS-232Cコネクタ部の断線や Win 7 化に伴う思わぬトラブルなどがあり、準備に苦労しました。(12月19日)

石川県工業試験所の無響室へ遠征。富山県工業試験所の無響室はちょっと小さいのです。残念ながら、研究室の学生たちは忙しいためか一人も参加せず。JAISTの森川先生と二人で懸案の音響計測を行ってきました。(12月17日)

高岡の「十魚八」にてプチ OB 会。森川、清水、島倉、黒川、松永、米山、平原が集いました。幹事の清水君は「メールによる開催案内が行き届かず、すみませんでした!」と平身低頭。しかし、そうなってしまった理由を聞き、納得してしました。(12月14日)

風が吹き荒れる12月13日は金沢に遠征。電気音響研究会で院生の岡田君が接近・遠離音の音像について発表。多くの質問に適切に答えていました。

翌12月14日、日本音響学会北陸支部と学生・若手フォーラム主催の第4回音響セミナー in 金沢では、本研究室 OB の松永君が招待講演。懇親会への出席がインターンシップにつながり、それが現在の仕事につながったというエピソードも紹介してくださいました。 「若手」のポスター発表ではガラスボトルを叩いたときに出る音について平原が発表。身近な音響現象についてのフシギについて考えるきっかけを提供しました。(12月13,14日)

雪が降りだした12月12日、東京電機大学の金田先生と学生の中原君が来訪。SN 比を保持して音響インパルス応答を測定する方法について教えていただきました。夜は「一石二鳥」にて懇親会。半田づけは苦手、確率的にデータの裏に潜む法則を見出すことの楽しさ、研究は役に立つか面白いことに限るなど、いろいろな秘話を聞かせていただきました。(12月12日)

雨が降りしきる中、本研究室と森重研究室の卒業論文中間発表会が開催されました。本研究室からは4人の卒研生がこれまでの研究経過と今後の予定を発表しました。自分の研究内容を他人に伝えることの難しさと、スケジューリングの甘さを実感したことでしょう。(12月6日)


今年度の本研究室の夏休み自由課題である「真空管アンプの製作」にエントリーした3名の労作がようやく勢ぞろい。後日、聴き比べ大会を開催する予定です。(12月3日)

南風が吹き荒れて暖かくなった11月25日、知能デザイン工学専攻・知的インタフェース工学講座の修士論文中間発表会が開催されました。本研究室M1の岡田君もこれまでの進捗と今後の計画について発表を行い、いろいろなご意見をいただきました。(11月25日)

9月に開催された平成25年度電気関係学会北陸支部連合大会で本研究室M1の岡田脩平君が発表した「相反法で測定した頭部伝達関数を用い合成した接近・遠離音の聴こえ」に対して、日本音響学会北陸支部から優秀論文発表賞が贈呈されました。おめでとう!(11月18日)

富山駅前の明治安田生命ホールで開催された「第3回北陸合同音響セミナーin富山 −音はとってもinteresting!−」に参加。山田真司氏(金沢工大)の音楽印象の次元数についての講演と、加藤敏久氏(富山クラフトオーディオクラブ)の録音技術についての講演と、トリオTheがーびる の皆さんによる演奏を楽しみました。懇親会の後、安藤先生の歓迎会は Y 先生と S 先生の無間地獄の歌合戦に。 広林先生と平原は新幹線の駅舎工事が進む富山駅の通路を駆け抜けて列車に飛び乗り、帰途につきました。(11月16日)

朝夕がひんやりとなってきました。今年も、ATRで知的財産を担当される荒木晃司氏に「特許の裏表」を講じていただきました。夜は情報システム工学科の鳥山先生もお誘いして「一心」へ。昔話に花を咲かせました。(11月06日)

学祭の前夜、雨の中を松本君が東京からやって来ました。元気に仕事をしている様子で、中国、シンガポール、インドネシアでの研修の話を聞かせてもらいました。(10月25日)

サイバー創研の長木氏をお迎えしてビジネススキルに関する特別講義をしていただきました。夜は「一心」にて、仕入れてきたばかりという福島の酒を酌み交わしました。(10月23日)

10月14日から19日まで、The 4th Workshop of A3 Foresight Program と Intelligent Informantion Hiding and Multimedia Signal Processing という国際会議でそれぞれ招待講演を行うために、北京工業大学へ遠征。Workshop では動的バイノーラル音について、IIH-MSP ではインターネット接続したテレヘッドによる聴覚テレイグジスタンスについて話してきました。

20年ぶりの北京は大きく様変わりしていました。道路には自転車の姿はほとんど無く、自動車があふれていました。また、最初の2日間は澄みきった青空が広がっていましたが、3日目からはぐっと視界が悪くなりました。(10月19日)


今日は、産総研の藤崎博士をお迎えして絶対音感に関する特別講義をしていただきました。純音による絶対音感テストにチャレンジしたのですが、岡山君や平原は多くの音で、半音、あるいは一音ずれていました。 夕方に届いた日本音響学会誌の10月号には、宮崎謙一先生による「絶対音感を巡る誤解」という解説が掲載されていました

夜は、先日の進捗状況発表会の慰労会を「一石二鳥」で開催。森重研の4年生も参加してくれました。(10月4日)

恒例の卒業研究進捗状況発表会を開催。7月の構想発表会以降の研究の進み具合を、4名の4年生がそれぞれ発表しました。 発表会が終わり外が真っ暗になったころ、発表を終えた諸君が机にむかってなにやら一生懸命やっています。「それなあに?」「モンハンです!」「何が面白いの?」「爽快感です!!」先ほどまでの緊張が解け、リラックスした声が返ってきました。(10月2日)

新潟県立新井高校のPTAと教員の方々が本学の見学に来られました。同校を卒業した本研究室の小島君に本学での学生生活などについてプレゼンをしてもらいました。たいへん好評でした。(10月1日)

9月25日〜27日は、豊橋技術科学大学での日本音響学会秋季研究発表会に遠征。平原は動的聴覚ディスプレイ用のワイヤレスヘッドホン、および移動型テレヘッドについて、岡田君は頭部に接近・遠離する音の知覚について発表しました。(9月27日)

秋の学会シーズンの開幕です。第一弾は、金沢大学での電気関係学会北陸支部連合大会。院生の岡田君が登壇し、立派な発表を行いました。(9月21日)

台風一過のまぶしい青空。教員の夏休みはとうに終わりましたが、学生の夏休みはあと半月。研究室には学生が戻ってきましたが、キャンパスはまだ静かです。(9月17日)

本研究室4期生の村井君がいつもの笑顔を携えて来訪。仕事もプライベートも充実している、といろいろな話を聞かせてもらいました。(9月6日)

昨日も台風の影響で大雨が降りました。そのためか今日は少しひんやりとしています。今年の夏休みの工作課題も真空管アンプの製作。今夕、数日前から熱心に半田づけをしていた岡山君が 6V6 シングル・アンプを完成させました。 音出しをして悦に入っています。(9月5日)

大雨が過ぎ去った 8月25,26日に、能登の志賀町で夏合宿を挙行。今年は、森川先生のアレンジで、金沢大(三好・齋藤研)、JAIST(赤木・鵜木研)、信州大(大谷研)有志との合同合宿となりました。 けいはんなからは、岡本さんと松永さんも参加。BBQの後片づけがかかった研究室対抗のフットサルと卓球大会は、富山県立大が全勝。 平原は卓球に出場したものの、大谷先生に惨敗。夜のBBQでは、今年も 3 kg の肉塊をジュージューと焼き、夜更けまでワイワイと語らいました。(8月26日)


環境工学科の渡辺先生が大気環境観測用にチャーターしたヘリコプターが飛来するとの報を受け、今年もバイノーラル録音隊が出動しました。(8月7日)

晴れわたった土曜日、本学でダ・ヴィンチ祭が開催されました。今年は「ボトル・ミュージック」と題して、ガラス製のボトルに水を入れて音程を調整した「楽器」を展示。マレットを渡して、思い思いにボトルを叩いていただきました。 子どもたちが奏でるにぎやかな現代音楽が、一日中鳴り響いていました。(8月3日)

今日も暑い一日でした。今年も、大学院MOT科目の講義のために吉田社長が来られました。夜は富山市内にて歓迎会。フットワークと妄想力の重要性を研究室の学生に熱く説いてくださいました。(7月26日)

卒研生の岡山君が中心となって、先週からなにやら大きなものを作りはじめました。ボルトが足りない、穴の大きさが小さい、とぼやきながらも、すこしずつ完成に近づいているようです。(7月16日)

蒸し暑くなった午後、JAIST の森川先生が、元気の良い院生を引き連れて、実験をしに来ました。18時過ぎに実験が終わり、まぶしい夕日が目を突き刺す中を「一心」へ。 冷えたビールで喉を潤しながら、JAISTでの生活や夏合宿の計画などを語らいました。(7月8日)

富山県立大学の紹介冊子「工学心」の2013年度版の p.28(PDFのp.15)とp.49(PDFのp.26)に、本研究室の卒業生である野田君と森川君のメッセージが掲載されています。(7月5日)


隣は何をする人ぞ。専門分野が異なると、同じ学科の中でも、いわんや隣の学科では、誰がどんな研究に現在取り組んでいるのか、断片的にしか分からないのです。 そのような状況を少しでも緩和しようと、情報システム工学科の岩本先生と唐山先生の協力を得て、知能デザイン工学科と情報システム工学科の合同ポスター発表会を開催しました。(6月28日)

梅雨空が続く6月27日、卒論構想発表会を開催しました。これから8ヶ月間で何に取り組んでいくのかを、卒論生に熱く語ってもらいました。(6月27日)


先日とどいた日本音響学会誌の6月号に、Puredata というビジュアルプログラミング言語の解説記事が掲載されていました。 それを、MATLABのGUIプログラミングにはまっている卒研生の小島君に見せたところ、面白そうですねぇ、と目を輝かせました。まだ苦戦していますが、徐々に使いこなしつつあるようです。(6月18日)

6月3-7日に平原はモントリオールに遠征し、国際音響学会議(ICA2013)で、音像定位における受聴者の自発運動の有効性についての招待講演を行ってきました。会場ではコンペティタらの研究の進み具合に一喜一憂するとともに、懐かしい人々とも再会。 そこかしこでフランス語が聴こえる落ち着いた街は、週末から始まる F1 Grand Prix のために、少し騒がしくなっていました。(6月9日)

ガラス製のボトルを口の部分を手で支えて横にすると、叩いたときに出る音の高さはどうなるでしょうか?なお、横にしたときに水がこぼれないように、ビンの口は、指やコルクやキャップで栓をします。

空の場合、ボトルを縦にしても横にしても音の高さは同じです。(f1=f4)

水を少し入れた場合、ボトルを横にすると音は低くなります。 (f2>f5)

水を多く入れた場合、ボトルを横にすると音は高くなります。 (f3<f6)

音が鳴っている間に水が入っているボトルを傾けると、ポヨ〜ンと音の高さが変わります。お試しください。(5月23日)

机の上に置いたガラス製のボトルをすこし硬いもので叩くと、チ〜ンとかコ〜ンとかいう音が出ます。ボトルに水を入れて叩くと、その音の高さ(ピッチ)はどうなるでしょうか?

水をたくさん入れるほど、音の高さは低くなります(f1>f2>f3)。

これは、水を入れるとボトル全体が重くなり、ボトル全体の振動周波数が低くなるからです。 ボトルの種類を選び、水の量を調整すると、ドレミファソラシドと音階をつくることができます。8月のダ・ヴィンチ祭で、この音階を使ったボトルミュージックを披露する予定です。

なお、ボトルの口に唇を近づけて息を吹くとボ〜ッという低い音が出ます。この音の高さは水を入れるほど高くなります。これは、ヘルムホルツ共鳴器を構成する下部空洞の容積が小さくなるからです。(5月22日)

  

カレンダーどおりの研究室に、大型連休を満喫する吉崎君と塚田君が来訪。順調に社会人生活を進めているようでした。(5月2日)

本研究室と森重研の合同で新人歓迎会を「一心」で開催しました。研究室配属から2週間、慣れてきたのか、それとも若さゆえなのか。今年度の新人は元気よく笑いころげています。(4月19日)

知能デザイン工学科4年生の研究室配属が行われ、本研究室には精鋭4名が配属されました。唯一の院生である岡田君は大忙し。 今年の新人たちは、真空管アンプをみつけ、さっそく音を聴きはじめました。(4月5日)