平原研究室の日々

2014年度のメンバーと、こんなことがありました。

2014年度 (平成26年度)

2014年度が終わる本日、暖かな風が心地よく吹いています。ひっそりとした研究室では「底力」のポスターが傾きかけています。(3月31日)

3月26日は京都大学桂キャンパスに単騎遠征。室内に邪魔なものが何もなく、とても静かな建築学科の無響室で音響計測実験を挙行。 午前中に、計測の準備をしていると、何の前触れもなしに照明がボワーッと暗くなり、しばらくするとボワーッと明るくなることが何度か起きた。照明制御パネルを調べても異常なし、電源電圧も 103 V で変化なし。 午後は、レーザー墨出し器の赤いラインがピシッと合っている写真を撮ろうとして、少し暗くなればいいなぁと思ったとたんに再び暗くなり、シャッターを切って「ありがとう!」と声を出すと元の明るさに。 さすが京大、インテリジェントな無響室やなぁ、と大谷先生に告げる。

なお、3名の女性陣が居た時間帯にはこのようなことは起きなかった。(3月30日)

暖かな春分の日、本学の学位記授与式が挙行されました。本研究室の卒論生4人が学士号を、院生1名が修士号を手にしました。 なお、知能デザイン工学科を代表して、古田さんが石塚学長より学位記を受け取りました。 また、院生の岡田君には日本音響学会北陸支部より優秀学生賞が贈呈されました。みなさん、おめでとう!(3月21日)


3月16から18日は中央大学後楽園キャンパスで開催された日本音響学会春季研究発表会に単騎遠征。無響室内のわずかな反射波が音響計測に与える影響について発表してきました。(3月19日)

冬に逆戻りして激しく雪が吹き荒れる中、本研究室の追い出しコンパを「呑空」で開催。この1年、2年、3年間で辛かったことや楽しかったことなどを語り合いました。 トランスオーラル再生できたとき、通過センサを使いこなせるようになったとき、瓶の打音装置とZawalyzer を創りあげたとき、学内無線LAN経由でテレヘッドが遠くまで行ったとき、 自分の名前を冠した新現象を発表し多くの質問を受けたとき、が一番の想い出だったようです。来月からは、自信を持ってそれぞれの新天地で活躍することでしょう。(3月10日)

2月20,21日は宮城蔵王で開催されたRIEC-JAIST合同ゼミに遠征。院生の岡田君と小島君はそれぞれの研究を発表し、いろいろな質問を受けました。(2月21日)

本研究室OBでシチズンマシナリーミヤノ株式会社 開発本部に勤務する今井君が来訪。後輩に、業務内容などについて熱く語っていただきました。 知能デザイン工学科で学んだ機械・電気(エレキ)・プログラムの知識と、研究室で経験した学会発表や対外活動や仕事の進め方が業務遂行に大いに役立っているとのことでした。

「一心」での懇親会には、プロデュース公演を終えてほっとしているM先生と稼業が板についてきたM先生が駆けつけてくださりました。 笑顔のM先生から、もう一つ大仕事を終えたとのさりげない報告があり、一同びっくり。すまし顔のM先生からも同様の報告があり、質問の嵐に。いつものインパルス一本締めではなく、万歳三唱で締めました。(2月18日)

移動型テレヘッドのデモンストレーションをするときに、高い遮音性能を持つ密閉型のワイヤレスヘッドホンがあればなぁと思っていました。 市場にはワイヤレスヘッドホンが何種類も出回っていますが、その多くは Bluetooth を利用した開放型ヘッドホンです。残念ながら、それらは私たちが要求する性能を満たしていません。

そこで目をつけたのが、伝送系での信号劣化が少なく伝送遅延が約 20 ms と短いワイヤレスヘッドホン RS220。2年前の卒論でいろいろと調べたやつです。ハウジング内にある受信部基板を取り出して、さまざまなヘッドホンで利用できる汎用のワイヤレスヘッドホン受信機を組み上げました。 これで、聴覚実験用として優れた諸特性を持つ密閉型ヘッドホン HDA200 をワイヤレスで使えるようになりました。昨年から使用していますが、すこぶる快適です。

必要なものは自分で工夫してつくろう、というのが本研究室のモットーです。(2月17日)

晴れ渡った青空の下、本学知能デザイン工学科の卒業論文審査会が開催されました。本研究室の卒論生4名は、とても立派な発表を行いました。(2月16日)


 

本学大学院 知能デザイン工学専攻の修士論文審査会が開催されました。本研究室の岡田君は Okada phenomenon についての立派な発表を行いました。(2月12日)

昨夜から雪がわんわんと降っています。卒論提出の締め切り30分前に、最後の一つが提出されました。(2月9日)

先日に続いて、発奮した二人が、細かな修正要求をクリアして、卒論を完成させて提出しました。(2月6日)

締切りは来年もあるのでどうぞユックリやってください、と言いつづけてきました。しかしながら、明日と来週月曜日の締切日を待たずに、修論と卒論の一つが完成し、本日提出されました。これまでにない快挙であります!夕方、研究室に行くと、一人は机に突っ伏し、もう一人は余裕のVサインでした。(2月4日)

卒論と修論の提出締め切りが迫りつつあり、研究室は不夜城と化しています。淡々と実験に励む者、仮眠をとる者、実験結果を描いたグラフをみつめる者、それぞれラストスパートをかけはじめているようです。(1月27日)

1月も半ばとなり、卒論生たちは実験やプログラム作成や論文作成の追いこみに突入。ふりむくな、ふりむくな、後ろには夢がない。(1月16日)

年が明けてから雪の日が多かったのですが、久々に青空が顔を出しました。(1月12日)

二人の卒論生が会議室で移動型テレヘッドと格闘していました。(1月10日)

生ハム原木と鴨鍋を囲んで研究室の忘年会を開催。森重研の桐林君、図書館支援隊の中島君と竹内君、OBの森川先生と清水さんも参加してくれました。(12月19日)


朝からわんわん雪が降り続いています。寒くなると元気になる卒論生たちは活性化し始めたようです。(12月17日)

金沢で開催された日本音響学会の電気音響研究会に院生3人が遠征し、それぞれの研究成果を発表してきました。(12月12日)

来年四月の研究室配属予定の知能デザイン工学科3年生を対象とした研究室公開を開催。研究室メンバー総出で、おもてなしをしました。(12月11日)


研究室に吊りさげられた生ハム。それに齧りつこうとする者が・・・(12月10日)

本日のゼミでは、3名が先週の卒業論文中間発表のやり直しを行い、ようやく合格。

日も暮れはじめた夕方の4時ごろから、冷蔵庫のような体育館で某実験を挙行。 どうして寒くならないと始められないのだろうか。気温は4.6℃。じんじんと足元から冷えてくる。2年前の2月にやったときは2.6℃だったっけ。(12月9日)

金曜の夜から雪がわんわんと降り続き、すっかり冬景色になりました。一週間前の暖かさがうそのようです。(12月7日)

荒れ模様が続く中、平原研と森重研の卒業論文中間発表会が開催されました。 本研究室からは4人の卒研生がこれまでやってきたことと今後の予定を発表しました。

自分が伝えたいことを聴き手に合わせて話し、訊かれたことには的確に答えられるように、それなりの時間をかけて準備することが不可欠です。(12月5日)

12月になり急に寒くなりました。冬空の下で、知能デザイン工学専攻・知的インタフェース工学講座の修士論文中間発表会が開催されました。 本研究室からは小島君がこれまでの進捗と今後の計画について発表しましたが、質問に苦戦していました。(12月2日)

本研究室のOBで、リコーITソリューションズ株式会社に勤務する村井翔平氏を講師にお招きし、「ソフトウェア品質向上のための開発プロセス」について知能デザイン工学特別講義で講じていただきました。比較的年齢が近い講師が話す会社での仕事のやり方などを、受講生は熱心に聞き入っていました。(11月28日)

バイノーラル信号をヘッドホンから再生したときにどうしてもハムノイズが残るんですぅ、と卒研生がやってきた。ノイズにはすこし敏感になってきたようだ。

聴いてみるとと確かにぶ〜んと聴こえる。D/A変換器として用いている UA101 から防音室内のヘッドホンアンプまでは 5 m ほど同軸ケーブルをひっぱっている。 そして、電気的なクロストークを無くすために、ヘッドホンアンプは左右チャンネルで別々にしている。

左右チャンネルの外被をワニ口クリップで結ぶとノイズは減るが無くならない。 片方のヘッドホンアンプへの入力を外すとノイズは無くなる。 ヘッドホンアンプのACアダプタをコンセントに挿す向きを逆にしても変化なし。 そのとき、ヘッドホンアンプに電気信号を伝える同軸ケーブルが、そのACアダプタの周りでとぐろを巻いていることに気づく。

そこで、他の電線とも複雑にからみあっていた二本の青い同軸ケーブルを伸ばしてACアダプターから遠ざけると、ハムノイズは消えた。確認のため同軸ケーブルをACアダプターに近づけると、再びノイズが出現。トランス式のACアダプタの周りでループを形成していた二本の同軸ケーブルの外被に誘導ノイズが乗っていたわけです。

実験室で使用したケーブル類はほったらかしにしないこと、信号ケーブルは注意深く扱うように、と卒研生に伝えておきました。(11月27日)

立山連峰が雪化粧をしはじめ、里も朝夕はひんやりとしてきました。(10月29日)

研究室へ行くと見かけない人が・・・。こ、これは誰だ!?(10月23日)

知能デザイン工学科3年生向けの講義「企業経営概論」の講師としてお招きした長木さんと「一心」へ。岩本先生と手計先生も参加されて、とても賑やかな飲み会となりました。(10月22日)

滑川高校の生徒さんが本研究室の見学に来られました。本研究室で取り組んでいる音の研究について紹介し、いくつかのデモをご覧いただきました。立体音の聴こえとその技術に興味を持っていただけたでしょうか。(10月15日)

富山大学の安藤先生が学生を連れて本研究室の見学に来られました。実験室でいくつかのデモをご覧いただき、移動型テレヘッドも体験していただきました。 見学後に研究室でいろいろと話をしているときに本研究室の学生らがいっこうに姿を見せませんでした。どうしたんだろうと思っていたら、今日のデモで移動型テレヘッドに発生したノイズ退治をやっていました。(10月9日)

先週から卒論生の古田さんがバイノーラル録音に使う耳栓マイクの較正に取り組んでいる。マイクスタンドの金属製ブームに耳栓マイクを近づけると盛大にハム雑音が入る。 そこで、クランプを作り、そのブームをアースに落とすことで解決。また、計測器につながっている標準マイクに耳栓マイクを近づけても盛大にハム雑音が入る。 そこで、計測器のアース端子と耳栓マイク用のマイクアンプの筐体を接続することで解決。

ところが、このようにして昨夜退治したはずのハム雑音がまた現れた。配線を何も変えていないのにまたブ〜ンと鳴ってるんです・・・と言うので、再びノイズバスターが出動。防音室の外に置いてある電源が入っていないパワーアンプから防音室の中に引きこまれて何にも接続していないスピーカケーブルをアースに落とすと、憎っくきハム雑音は退散した。そこで、そのパワーアンプのアース端子と録音系のアースラインと結んで、一件落着。

電源ライン経由のノイズと思われるので、パワーアンプのコンセントを抜いてもよかったのかもしれない。(10月7日)


先日の進捗状況発表会の慰労会を「一石二鳥」で開催。語彙の乏しさや、一人暮らしの苦労話や、いろいろな講義と先生の秘話などを肴にして酒を飲みました。(10月3日)

後期が始まった10月1日、研究室の卒論生の進捗状況発表会を開催しました。3か月前の構想発表会から卒業研究をどう進めたか、これからどうやっていくかを発表し、意見を交わしました。 あと4か月もあるととらえるか、4か月しかないととらえるか・・・それぞれ決意を新たにしたことと思います。(10月1日)

9月24日は徳島大学で開催された電子情報通信学会ソサイエティ大会に単独遠征。依頼シンポジウムセッションで、動的バイノーラル技術について講演してきました。

その中で紹介した Rules of Localization は少しウケました。(9月25日)

9月3日から5日は北海学園大学で開催された日本音響学会秋季研究発表会に院生とともに遠征。平原は耳栓の遮音量の測り方、小島君は動的モノーラル音像定位、 岡田君は接近遠離音像について発表しました。それぞれ多くの質問があり、皆様に興味を持っていただけました。

久しぶりに訪れた札幌の街は大きく様変わりしていていました。また、9月だというのに蒸し暑く、昔のような秋の爽快感はありませんでした。(9月6日)

涼しくなった 8月29,30日に、能登の志賀町で夏合宿を挙行。今年も、本研究室と金沢大の三好・齋藤研、JAISTの赤木・鵜木研と党研、信州大の大谷研の有志が集いました。

恒例のBBQの後片づけがかかった研究室対抗のバスケットボールとドッジボール大会。本研究室は、底力で最下位決定戦で JAIST とのバスケに辛勝!

今年は文明の利器を使って楽々と炭を熾し、5 kg の肉塊をジュージューと焼きました。夕方に末光先生が、暗くなってから齋藤先生が元気な姿を見せ、夜が更けてから森川先生も北九州から馳せ参じました。(8月30日)


真夏の太陽が照りつけるなか、ダ・ヴィンチ祭が開催されました。本研究室からは、2オクターヴ余をカバーする「瓶琴」をボトルミュージックと題して出展。 昨年よりも多くの方々にお越しいただき、学内にさわやかな打音を響かせました。 最後は、練習を重ねた学生諸君による「瓶琴」のプチ演奏会を挙行し、ビデオ収録しました。(8月2日)

明日のダ・ヴィンチ祭にむけて、去年つくった「瓶琴」を改良。去年はどうしても出なかった「ド」(C6: 1046.5 Hz)とその半音下の「シ」(B5: 987.8 Hz)を出せるようにしました。 そのために、低音が出るビンを求めて、いぶかしがられつつも酒屋でビンを叩きまわりました。ようやくみつけたのは、醤油の一升ビン。

一つのビンは C6 にチューニングできましたが、もう一つは首部まで醤油を満たしても C6 より高い音しか出ません。 どうしてだろう?と、ビンを並べて眺めたり触ったりしているうちに理由が判明。ふくよかなやつとスリムなやつとがいたのでした。(8月1日)

蒸し暑い中、夏休み帰省中の吉崎君が来訪。この四月から本配属になり、元気いっぱい仕事をしている様子。研究室で身につけたことは役立っているとのこと。 あれこれ話をしているうちに、ふと時計を見上げると、吉田さんを小杉駅でピックアップする時刻を大幅に過ぎていた。20 分遅れで駅へ向かい、ごめんなさいと頭を下げる。(7月25日)

今日は朝から1年生向けの研究室見学。見学会が終ってから、移動型テレヘッドを散歩に連れ出しましました。(7月15日)

夕方、実験室にぶらりと行くと、A/D コンバータのモニター用ヘッドホンからブゥ〜ンという盛大なハム音が鳴っていた。 ヘッドホンをかけてみると、院生らが防音室の中でバイノーラル録音の準備をしている話し声が聴こえる。防音室の扉を開けて状況を伝える。

何かの拍子でハム音のレベルが変動するので、すこし動いてもらうと・・・、ビンゴ! 耳栓マイクを挿入した受聴者が、マイクアンプの出力と A/D コンバータを結ぶ同軸ケーブルを足で踏むと、盛大なハム音が出た。 髑髏マークの靴下を履いたこの足が悪さをしていたのでありました。 低レベル信号ラインには近づかないように!録音するときは常に信号を耳で聴くように!(7月11日)

台風が太平洋沿岸を東進するなか、研究室の学生を連れて日本エレクトロニクスサービス(NES)のソリューションフェアに出かける。4K モニタに映し出される高精細映像に改めて感心する。 この高精細映像にふさわしい音を再生するにはどうすればいいのだろうか。(7月10日)

先日の移動型テレヘッドのデモンストレーションの準備中に、ノイズに悩まされた。

デモンストレーションのシステムは、両耳に小型マイクロホンを設置したダミーヘッドを移動プラットフォームに搭載し、収音したバイノーラル信号をマイクアンプ (AT-MA2: audio-technica) で増幅してワイヤレスヘッドホン (RS-220: Sennheiser) に入力し、離れたところでバイノーラル再生するという構成である。

移動プラットフォームが自由に動けるように、AT-MA2 と RS-220 の送信部の電源は一つのバッテリから並列に供給した。 すると、ヘッドホンからフワーンという定常的な雑音とプチップチッというクリック性の雑音が聴こえてきた。試行錯誤を行っているうちに AT-MA2 と RS-220 へ別々のバッテリから電源を供給すればよいことを思いだし、雑音を退散させた。デモンストレーションはつつがなく終了したが、ノイズ・バスターとしては、この雑音の成因がわからず悶々としていた。

そこで、あらためてバッテリから AT-MA2 と RS-220 の送信部に電源を並列に供給して、各部の電圧波形をオシロスコープで観測した。 すると、バッテリーのプラス側とマイナス側の間では、周期が約 2.5 ms, 約 30 mVp-p の歪んだ三角波(黄色)が観測された。 RS-220 の入力端子でも、同じ周期で約 10 mVp-p の歪んだ三角波(水色)が観測された。ときどき大振幅のイレギュラーな波形も現れた。 雑音の正体見たり三角波。 でも、これはどこで発生しているのだろうか?

いろいろと調べた結果、正常動作時の RS-220 ではアナログ入力端子のマイナス側 (G2) の電位は電源端子のマイナス側 (G1) よりも約 50 mV 高いこと、 G1 と G2 を等電位にすると上述した 400 Hz の三角波が RS-220 の内部で発生することが判明。すなわち、RS-220 と AT-MA2 に接続する電源を別々にしないと雑音が混入する。

一つのバッテリーから AT-MA2 と RS-220 両方に電源を供給すると、バッテリーの GND ラインを通じて G1 と G3 が、アナログ信号ラインケーブルのアース側の線を通じて G2 と G4 がつながる。 AT-MA2 の 電源端子のマイナス側 (G3) と出力端子のマイナス側 (G4) は内部の基板上でつながっているので、G1 と G2 は等電位になる。

RS-200 を単独で動作させた場合でも、電源端子とアナログ入力端子にオシロスコープのプローブを二つ接続すると三角波が現れる。 プローブのアース側はオシロスコープ内でつながっているので、二つのプローブを使うと G1 と G2 が等電位になるからである。片方のプローブのアース側の接続を外すと、三角波は消える。(7月4日)

本研究室の卒業論文研究/修士論文研究の構想発表会を開催。卒論生3名と修士1年生2名がそれぞれの研究構想を発表したが、卒論生1名を除いて再発表と相成りました。(7月2日)

本学のオープンキャンパスで、平原が模擬講義を行うとともに、研究室の岡山君、小島君、小林君の協力を得て動的聴覚ディスプレイ、スピーカアレイを用いた立体音の聴こえ方の体験、移動型テレヘッド、水を入れたビンを叩いたときの音、のデモンストレーションを実験室で行いました。高校生はとても元気でした。(6月21日)

ひょっこりとOBの村井君が来訪。これ、僕も開発にかかわったんですよ、と取り出したのは全天球撮影カメラ。こんな使い方もできると面白いなぁとしばし歓談。ますます充実した日々を送っているようでした。(6月16日)

就職希望者が全員内々定をいただいたのは5月中ごろ。おくればせながら、おめでとう会を「一石二鳥」にて開催。内々定をいただいたのはまことにめでたいが、卒業は別問題なので楽しみながらもしっかりやるように、と締める。 最近は、撮った写真もなかなかサーバーにアップロードされない。研究室内でこれまで普通に行われてきた基本行動の部分で、なにかが崩れつつあるような気がしないでもない。(6月13日)

Win7 化の余波のもう一つは、USB オーディオインタフェース UA-101 (Roland) を複数台接続したときの不具合。

新調した Win7 の実験用コンピュータに UA-101 を1台だけ接続した場合、MATLAB から pa_wavplay を用いて何の問題もなく信号の入出力ができる。 しかし、スピーカアレイからマルチチャンネルの刺激音を出力すべく3台の UA-101 を接続すると、2台目と3台目の UA-101 からは正常に信号が出力されない。 これは playrec を用いた場合も同じ。これまで使ってきた WinXP の実験用コンピュータではできたのに・・・

この不具合は呪文を唱えただけでは退散せず。M1 の小島君とあーでもないこーでもないと調べていき、最終的にはマザーボード上の USB ポートの問題と判断。そこで、μPD720101 あるいは VT6212 を搭載した USB カードを導入し、一件落着と相成りました。 (5月30日)

5月23日は日本音響学会の評議委員会と総会に出席するためにお江戸へ。会場は3年前の東北大地震が起きたときに春の学会が開かれていた早稲田理工。 地方評議員の立場からの発言をいくつかしてきました。今年度の技術開発賞は㈱エーアイが受賞。エジソン社の蝋管を再生したり、液体窒素を注ぎながらの山崎教授の講演も大変興味深いものでした。 懇親会の後、吉田社長と祝杯。ゴジラに襲われた話などをうかがいました。

夜も更けて電車に乗りこむと後ろから「先生」という声をかけられた。振り返ると笑顔の松本君が。「こないだチェコへ行ってきました」と元気な様子でした。 (5月26日)

PC の Win7 化の余波がいたるところで出現。PC を替えたある実験系のヘッドホンからはぴーぴーと雑音が聴こえ、 ノイズ・バスターの出動と相成りました。呪文を唱えて雑音を退散させ、ついでに実験室の棚を整理。ホワイトボードにその配置図を描こうとしたところ、 長い間放置してあったために、書かれている文字や図がどうしても消せない。そこで、酒を持って来るように指示。芳香が拡がる中、 ホワイトボードはめでたく白くなりました。「酒の力」は偉大なり。(5月14日)

研究室 HP を模様替えしました。(5月8日)

今年の卒論導入課題は、以下の5項目。

  1. 先輩の卒論を読み、何を目的として、どんなことをやり、結果はどうだったのか、
    何ができなかったのか、をA4用紙半分にまとめよ。
  2. ガラスビンに入れる水の量と叩いたときに出る音の周波数の関係を求めよ。
  3. スピーカの周波数特性とインピーダンス特性をコンピュータで測れ。
  4. 自分の最小可聴閾を測れ。
  5. モーションセンサを使い、手の動きをリアルタイム表示せよ。

課題2を終えた本日、3と4はペンディングに。イジワル爺さんと化し、レポートを書き直させ内容について質問を浴びせることを開始。 卒論生は一生懸命課題に取り組んでいるのですが、「答え」をだすことに汲々とし、基本的なことの理解を深めようとしないからです。(4月23日)

研究室の学生にRCAピンジャックを持ってくるように頼む。パーツボックス探しているが見つからない様子。 パーツボックスの引き出しを少し手前に引き、ここにはありませんという。もっと引いて奥まで見せると、果たして探し物はそこに! 何でも手前だけではなく奥まで探すこと、インターネット検索も同じ、と伝えました。(4月18日)

2回目の研究室ゼミでは、これから卒論でお世話になる計測器や道具やコネクタを机の上に並べ、名前がわかるものを取っていかせました。 「もの」の名前を知らないと、どうにもなりません。どうも普通のことばもあやふやなので、日本語辞書を一冊渡しました。(4月16日)

知能デザイン工学科4年生の研究室配属が行われました。雷鳴が轟くなか、本研究室にはフレッシュな3名がやってきました。(4月4日)

先日大掃除をしたばかりの研究室は、早くもエントロピーが増大。先週の金曜から不調になっていたネットワークは、8年間働いたルータを交換して復調。夕方は少しひんやり。桜が咲くのは、もう少し先のようです。(4月1日)