
迫り来る高齢化社会に
人工知能でアプローチ

迫り来る高齢化社会に
人工知能でアプローチ
私は中国の洛陽出身です。洛陽は歴史の深い町で、日本でいう京都のようなところです。現在は富山県立大学で、人工知能による高齢者の見守りの研究をしています。高齢者が安心して生活できるようにするとともに、人工知能を活用すれば、医療や介護に関わる人の負担も軽減できます。
高齢者にとって危険なのが「転倒」です。転倒は実はとても危険なことで、1度の転倒で骨折をしたり、気が付かずそのまま放置されれば、命の危険にさらされることもあります。世界保健機関の調査によると、28?35%もの高齢者が1年に1度転倒します。転倒しないように、誰かが見守っていなければなりませんが、24時間ずっと見守るのはとても大変なことです。それを人工知能で解決しようという取り組みです。たとえばカメラで転倒を検知したら、医療機関にお知らせがいくものなどです。
研究が商品化されるのは、工学の魅力のひとつです。企業との共同研究で、研究が商品化され、社会貢献ができたとき、大きな楽しさとやりがいを感じます。今年も県内の企業と一緒に研究して実際に製品を作りました。情報工学は、産業との連携が非常に実現しやすい分野なのです。
大変なところは、この分野の研究には多額の研究費が必要ですから、研究費の申請には少し手間がかかるところですね。とはいえ、日本では年々一人暮らしの高齢者が増えおり、少子化によって、高齢者を介護できる人は減少する一方です。こうした社会的状況を考えると、この研究はとても意義があることで、世界的にも注目されている分野です。
富山は、とても景色が美しいところです。休みの日は、海辺で立山連峰を眺めながらぼんやりすることが好きです。ほかに卓球、バスケットボール、 料理、登山など、趣味は多い方かもしれません。
休みの日に、プログラミングや、論文を読むこともあります。他の分野と違って、テクノロジーは非常に速いテンポで進化していますから。最新の論文には常に目を通しておきます。
この分野はプログラミングがメインになります。プログラムが好きな学生にとっては、とても楽しい学生生活になるでしょう。逆に、プログラミングが苦手な人は少し大変かもしれません。また、就活でも大いに役立つ分野です。企業へのPR力は高いですよ。
研究室を選ぶ際には、慎重に考える必要があります。大学にはたくさん先生がいて、研究も様々ですから、色々見ていくのがいいでしょう。自分の興味のある分野で研究すると、喜びを感じやすく、成果も出やすいです。いろんな研究に触れることが、自分のやりたい研究に繋げていく秘訣です。