化学量センサ:味覚・嗅覚

表面プラズモン共鳴を利用するシリコン味覚センサ
  

表面プラズモン共鳴をシリコンダイオードを用いて電気的に計測することで、小型・リアルタイムな化学量計測が可能なセンサに関する研究を進めています。複数の感応膜を組み合わせることでナトリウム、カリウム、カルシウムなどの特性が類似したイオンや砂糖・果糖などを計測することが可能です。人の指先程度の大きさ、数秒で物質を計測できることから、食事の味・健康へのアドバイス以外にも、従来の計測器では不可能であった、リアルタイムな味の調整を行うことも可能になると考えています。

現在の研究テーマ:光音響を用いた非侵襲血糖計測(富山県立大学 塚越講師との共同研究)


物質はその物体特有の波長の光を吸収し、熱を発生します。この熱が周囲の媒質を温めることで体積の膨張を生じ、音波を発生します。この現象を光音響効果と呼びます。この現象を応用し、血糖・グルコースの光音響効果を、高感度に音波をとらえることが可能な薄膜シリコンピエゾ抵抗素子を用いて検出することで非侵襲に血糖を検出可能なセンサの実現を目指します。

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